2003年3月
2003年3月22日

面白いwebページが友達から届きました。ブッシュ大統領を茶化して笑うページです。これもアメリカのイラク攻撃に反対する一つの方法だと思います。興味のある人はclickして下さい。NOT IN OUR NAME !!

2003年3月18日

 今日、調べものをしに早稲田大学の図書館に行ったら、もう桜と白木蓮が咲いていました。去年も同じところで、一番最初の桜を見ました。昨日のニュースで高知県が最初に咲いたと言っていましたけど、早稲田だって負けていない。もう三分咲きです。
 私は個人的には桜より、白木蓮の方が好きです。ちょっと黄色味を帯びた暖かい白の花弁が木全体を覆う。清浄な感じがするのと、春の幸福感を象徴している感じがするのです。
 昔、青森にちょうど桜の時期に行ったことを思い出しました。よく知られたことだけど、春の東北は一斉に木の花が咲きます。林檎、桃、桜、こぶし、木蓮など、とくに岩手から青森にかけての山里は一面花盛りになり、天国の風景といってもよいような美しさです。しかし、その美しさは幸福そうだけどちょっと寂しく、東京の花見のような騒がしさはありません。
 弘前城跡の桜は見事だし、人もたくさん集まるのだけど、でもやっぱり少しもの寂しさがあります。何ででしょうね。あっと言う間に終わることがわかっているかな。でもその条件なら東京も同じです。あまりにもいっぺんに咲くので、それが終わった後の寂しさを予想して、花と重ね合わせて見てしまうのかも知れませんね。こういうのは、デジャヴュとは言わないかな。

 さて桜とは別に、世の中は戦争が始まりそうで、なんだか物騒です。この間、「ボーリングフォーコロンパイン」という映画を見ました。アメリカの銃犯罪の多さを批判したドキュメンタリーです。銃による殺人の原因は、アメリカの白人が黒人を奴隷化していたため、その報復を恐れているからだという趣旨です。実にわかりやすく、アメリカの好戦性を見事に示しています。一見の価値有り。
2003年3月12日

 昨日まで、東大後期試験のための個別指導がたくさん入っていました。昨日なんて90分が4コマ。直前までがんばろうという受験生の熱意には感心するけど、本当はもうちょっと早く始めてほしいなー。そうしたら、もっといろいろ教えてあげられるのに。ぎりぎりだとホンのエッセンスを教えるだけで終わってしまう。
 東大の後期試験は意外な穴場なのは確かです。私の教えた生徒でも、最近2-3年で5人以上入っている。でも、だからといって楽な試験というわけではありません。受かった人は一年以上小論文に取り組んでいる人がほとんどです。

 前にも書いたかも知れないけど、小論文は体操の練習に似ています。頭と手の動きが一致するまでには、それなりの時間がかかる。地味な練習を積み重ねて、自由に書けるようになる。よく「読むだけでいい」なんて参考書があるけど、やはり自分で書かなくてはよい答案を作ることができない。当たり前のことを当たり前にやるのが、実は一番なのです。それを弱みにつけ込んで、手っ取り早くできるという幻想を与えてしまう罪深い大人がいるものです。気を付けようね。

 でも今年うまくいかなかった人も気にすることはない。一年や二年の遅れなど大した時間ではないのです。30歳を過ぎたら、5年10年はあっと言う間です。今回はダメだったと思ったら、いさぎよくあきらめて来年の準備をしましょう。私も浪人しましたが、現役の時はどこにも入れないほど成績が悪かった。それが入試直後から準備したら、6月の模擬試験では全国で500番ほどになっていました。入試は努力すれば報われるのです。がっかりしているヒマに勉強しようね。
2003年3月2日

 我が家の花瓶の桃の花は満開でしたが、昨日から散りはじめました。今年の桃の花の色は鮮やかで、それだけで何かいいことありそう…という感じがしてしまいます。

 実は昨日までは、来年度版の「論文試験・頻出テーマ」の作成で大変でした。朝暗いうちからコンピュータにかじりついて文章を打っていると、いつの間にか日が暮れているという状態。それが何週間か続きます。毎年、こんな状態で春が暮れている。おかげさまで今年は初刷がだいぶ多いみたい。地方の本屋には置いてないよー、というお叱りの声も多かったので、今年は全国津々浦々(というのは大げさかも知れないけど)まで届くはず。期待していてくださいね。

 今年はとくに「男女共同参画社会」について、一章分を新しく書き下ろしたのだけど、日本は世界の先進国の中で女性の社会参加が最低に近いって知っていました? 女の人は広範に社会参加しているとぼんやり思っていたのだけど、データを調べてみるととんでもないですね。
 男女の役割分業も韓国と並んで先進国の中で一番分担度がきつい。男が家事をやらないものだから、仕事をしている女の人は仕事の他に家事をして、オーバーワークになっているのがまだまだ現状だとか。私は女ではないけれど、あまりにひどい状況だなと思ってしまいます。日本の女よ、立ち上がれ! …とこのフレーズはちょっと古いかな?

 さて、そろそろ国立大学の試験の始まる頃です。私は個人的には東大文3後期の問題がどうなるかと、興味津々です。去年・一昨年の写真を入れた問題は本当に面白かった。きっと表象文化の先生が作ったのだろうけど、大人の鑑賞にも堪えうるとても良い問題でした。あのような問題の場合、読解―解釈―鑑賞と分けて書くのがコツです。くわしい解き方は私の「なるほど小論文」の講義9に書いてあるから、見てくださいね。

 vocabowには早稲田・慶応など合格者の声がぞくぞく入りつつあります。受験生の皆さん、後少しです。がんばってね。


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