2004年10月
10月30日

 ずっと「三日坊主」を更新できずごめんなさい。書き物仕事とボカボの課題添削という二つの山と格闘していました。前回好評だった来年の『法科大学院適性試験攻略ブック』の新版が11/17に出版されます。これから受験を考えている人は、請うご期待。それから『なるほど小論文頻出テーマ(仮題)』もたぶん12月始めには出ます。

 そんなふうに忙しくしている間も、vocabow受講生たちから次々と合格の知らせをいただきました。我々スタッフもやってきたことが報われたという喜びでいっぱいです。もちろん、第一には受講生の努力の賜物ですけどね。合格された方たちに心からおめでとうを言いたいと思います。

 ただ、この頃新聞や雑誌で「法科大学院残酷物語」とか「司法修習生への給付金制度の廃止」など不安を抱かせるような記事も増えています。とくに未習者の場合は法律は初めてなので、勉強の負担なども大きく、せっかく合格が決まっても、いささか不安な気持ちの人も多いと思います。初年度の合格率が従来の司法試験との兼ね合いで三割程度になる、などという事情も背景にありますね。私に言わせれば、この倍率になっただけでも合格率はすごくアップしたと思うのですが…。

 ちょうどそんなとき、一足早く法科大学院に合格した受講者から、貴重なアドバイスをいただきました。次に転載しますので是非参考にしてください。

 合格者は、これからの国立大学の準備に余念のないことと思いますが、入学までの過ごし方について、合格したロースクールに遠慮なく要求すべきことは要求することが大切です。vocabowの講座を受講した人たちと私の経験を共有すべきと考え、以下の経験を各受講生にお伝えくださればと思います。

 私立の未修クラスの実態は半分くらいが、法学部出身者であるため、入学後の授業もある程度法学の知識があることを前提に進められるようです。したがって純粋の未修者にとっては、授業についていくのが大変なようです。この間隙を突いて商魂逞しい予備校が、高額の入門講座の受講をダイレクトメールで勧めてきます。
 このことを私が合格した関西学院に伝え、今から入学までの約5ヶ月間の勉強の仕方についてアドバイスを求めたところ、早速反応があり入学前ガイダンスを実施してくれることになりました。憲法、民法、刑法の勉強の仕方など入学前に数回のガイダンスが予定されています。未修者に配慮した扱いをしてくれることになり喜んでいます。
 したがって、入学前にガイダンスなど計画していないところに対しては、遠慮なく要求していくべきでしょう。


 これを見ると、法科大学院側も入学した人々に対して、いろいろサービスをしようと一生懸命配慮していることがわかります。また、そういうところを見せないと、これからの教育競争時代でやっていけないのでしょうね。不安なところは一人で悩んでいないで、学校側に積極的に相談してみれば、道が開けてくる場合があるようですよ。


10月1日

 9月の終わりになって、そろそろロースクールの合格のお便りが入ってきました。早稲田、慶應、中央、上智、関西学院、神戸学院などなど。皆さん、vocabowの厳しい添削に耐えて、書き直しに努力したのですから、当然の結果ですよね。一部を合格者の声に載せましたので、見てください。
 おそらく添削の厳しさと言ったら、日本広しと言えども、vocabowほど徹底的な添削を施すところはないでしょう。皆、最初のドラフトを真っ赤に直されて、真っ青になって、必死で書き直してきます。その赤字も、回を追うに従って少なくなってくる。そこに行くまでが頑張りどころですね。最後までやった人は、ほとんど結果が出ています。
 努力は裏切らない! 私はほんとうにそう思います。去年、入った人から近況も来ていました。勉強勉強の毎日で充実した、しかし大変な日々を送っているみたいです。でも言っておくと、それが人生で一番楽しい日々なのです。

 さて、私の近況はと言うと、今年秋の執筆予定も最終コーナーにさしかかりつつあります。「なるほど小論文」の続編は、もう9割を書き終わりました。今週末でけりを付けたいな、と思っています。講談社新書はまだ少し残っているけど、でも頑張るつもり。攻略ブックももう少し。これを過ぎれば、少しのお休みを取り、また次の大きな山に向けてチャレンジします。引き続き、多方面にわたる新企画が目白押しです。また忙しくなりそうだけど、形あるモノに実現するというのは大きな喜びでもあります。受講生の皆さんに負けないように、私も書き直しに耐えて、良い本にしようと思っています。みなさんも、今年の後3か月疾走しましょうね!