2005年1月
1月18日

 最近、セキュリティ・チェックに引っかかって、ボカボへ送ったメールが届かなかったり、application formから発信できなかったり、さらにはボカボからの添付ファイルが開かない、などの状態が起きているようです。

 セキュリティを重視するシステムになったために、いろいろ不具合が出てきているみたいですね。このような場合は、次のようにして下さると幸いです。

1問い合わせ・申し込みメールを送ったのに24時間以内に反応がない場合→もう一度お送り下さい。

2application form(申し込み用紙)から申し込みの送信ができない場合→同じ内容をメール本文で送って下さい。

3ボカボからの添付ファイルが開かない場合→pdfや郵送にしますのでお知らせ下さい。

 なお、ボカボからの添付ファイルがウイルスに感染していることはありませんので、ご安心下さい。

1月17日

 1月15日に長野県の伊那北高校に講演に行って来ました。演題は「現代文から小論文へ」。100人以上の高校1年生の前で90分話してきました。「なるほど小論文講義10」出版以来、講演の依頼がずいぶん増えています。
 今まで行ったのは、静岡・長野・岩手・茨城・栃木・富山などなど…。一番熱心なのは、長野県ですね。同じ高校から三年も連続して呼んでもらっていたりする。さすが「教育県」の面目躍如! 今回の講演も、実は依頼のあったのは、もう二年も前です。今年、やっと行くことが出来ました。薮原先生、待たせてごめんなさい。
 地方の子は素直で可愛いですね。生徒達はいつも熱心に聞いてくれるし、質問の時間になると、最初はモジモジしているのだけど、誰か一人発言し出すと、あれこれと聞いてくるのもほぼ同じ反応です。いつも質問の時間が長くなって、30分以上になります。今回も、結局質問まで入れて2時間以上になりました。伊那北高校の1年生諸君、先生達の指導の元、よい小論文を書いてくださいね!
 講演が終わってから、担当の先生方と懇親会がありました。いろいろ話があったのだけど、一番ビックリしたのが雪と寒さの話。毎年、センター試験の頃は大雪が降るのだそうです。それで、試験会場に行けるように高校の先生方が総出で雪かきをしたりするのだとか…。父兄が「ここまでやってくれるのなら、受からなければいかん!」と感激してくれたらしいけど、「文部科学省は、何で1月15-16日をセンター試験の日にするのか? 寒冷地のことを考えて11月頃に実施して欲しい」と言うのです。
 そう言えば、私の妹も北大医学部受験の時に大雪になって、函館から札幌までの列車が止まって、会場に行けなくなったことがありました。タクシーを乗り継いでやっと行ったものの遅刻して、残念な結果になったことがあった。中央官庁がある東京では、1月は快晴が続いて外人に言わせると「一番いい季節」だそうなので、こういう状況は想像しづらいというのは、十分考えられる。
 もう一つ面白い話。伊那北高校では、最近医学・医療系の志望が増えているのだそうです。私は妹の惨状を聞いているから、医者の仕事は暇がなくて大変だというと、先生方もその通りだという。高給取りのようだけど、実は忙しさは半端じゃない。でも、地方では職業のモデルが少ないのだとか。生徒が未来の職業を考えたときに、身の回りに見える例が限られているから、「よい職業」となると、「お医者さん」ということになっちゃうらしい。「松本では、100m歩くと、三軒は医者があります」だって…。そんなに多くて経営は大丈夫なんだろうか?
 「13歳からのハローワーク」という本があったけど、たしかにあの本が売れる素地はあるのですね。ただ、あれはちょっと作者の主観が入りすぎだと思うけどなー。もっと世の中の大人達が、子供達に職業や生活の実態を見せなくてはいけないですね。学校出てからすぐ就職させるのではなく、二、三年世界・世間を放浪させるとかさせないと、視野が狭くなってしまうでしょうね。

 地方に行くと、いろいろ面白い現場の話が聞けて楽しいです。それにいつもは乗れなかった乗り物にも乗れる。今回も新宿発の高速バスというのに始めて乗りました。伊那バスと言うのですが、30分ごとに出ていて、けっこう便利なものですね。でも、これが仕事という目的なしで乗れればもっといいのだけど。内田百間(字が違うけど出ないのです)『阿房列車』みたいに、列車に乗って行って帰ってくるだけの旅が理想ですね。

1月7日

 新年になって、受講生から合格の便りが続々と届き始めました。国公立の法科大学院へ合格したお知らせメールです。一橋・東北・九州など結構みんないい線行っていますね。これからの勉強が大変ですけど、でも、とりあえず第一関門突破おめでとう!

 私は去年忙しかったので、外国はどこにも行けず、えい、これならいっそ日本尽くしにしてしまえというわけで、大島紬の着物を着て、明治神宮に初詣に行って来ました。私は日本人体型だから、わりと着物が似合うらしい。(周りの人たちの感想です)

 でも、着物だと神社の砂利道は歩きにくいですね。小股でちょこちょこという感じ。初詣だから着物の人がどっと居ると思ったら、男の着物姿は私だけ。みんなダウン・ジャケットとジーンズ姿で何だか気抜けしちゃいました。神社がグローバル化してどうなる!と憤慨することしきり。

 一方で、インドのアレックスから久しぶりにクリスマスカードが届きました。彼はリトアニア生まれ、チベット仏教に帰依して、ダライラマの弟子になり、今は仏教絵画の先生という変わり種。彼の英語は達筆すぎて、いつも何が書いてあるか分からない。でも、だいたいヤマに流れ星の絵が描いてあって、それを見ると「あー、この宇宙のどこかで元気でやっているって印だな」って思う。仏教徒のアレックスがクリマスカードを送ると聞くと、仏教徒なのになぜ?と不思議に思いますよね。そこが彼の懐の深さです。お金に固執せずに世界を股に掛けて活動できる、真に自由な人なのです。チベット仏教にはキリスト教を排斥するなどの偏狭な戒律などもないようですしね。

 そしたら、昨日は親友から電話があり、高校生の時にやっていたSF同好会の同人誌を復刊するから、原稿を書け、とのこと。ウン十年ぶりですよ。これも懐かしかったね。二つ返事でオーケーしました。そしたら、「創刊準備号」を送ってきました。昔はガリ版刷りだったところがDTPになっているけど、後は昔のまんま。執筆者予定を見ると、何と友達の娘まで入っている。一度、赤ん坊の時抱いたことがある子ですよ。あーあ、世代は自然と変わっていく。

 そんなわけで今年は「回帰」の年なのかな? という感じです。何に回帰するか? 本質と真理、それと歴史かな。今年もいい年にしたいですね。


1月1日
       

新年明けましておめでとうございます。

 去年、vocabowはたくさんの受講者の皆さんと出会うことができました。皆さん、頑張りましたね。その結果もあって、今年の合格者の数はさらに増加しました。早稲田、慶應、中央、九州、関西学院など難度も高いところが多いようです。

 メールのやり取りだけで、お会いすることもほとんどないのですが、それだけに添削のレベルは高く保とうと心がけています。その結果が出てきたということは、我々の添削が役に立つことが実証されたことでもあり、スタッフの喜びもひとしおです。これからも、皆様と真摯なやり取りを続けていきたいと思います。

 インターネットの普及とともに、そのマイナス面ばかりがマスコミでは指摘されていますが、顔が見えないやり取りでも、受講生と密なコミュニケーションがとれ、これだけの結果が出せたということは、我々の大きな誇りでもあります。

 2005年も、vocabowはさらに前進を続けようと思っています。どうかご期待下さい。