15年 東京大学 法科大学院  合格面接再現 Nさん


 2015年度東大法科大学院入試で私が受けた面接のやりとりをレポートいたします。これから受験する方の参考になればうれしいです。
面接の様子は以下の通りです。

・面接官は二人で、私の部屋は数分経つと質問者が交代しましたが、他の部屋では一人だけ話し続けたところもあったようです。(次の受験生が来るとさっきとは別の試験官だけが質問をするというように。)
・他の部屋とはディベート部分のお題は違ったようですが、同じ部屋に来た受験生には、同じお題を出していたようです。
・時計(タイマー)を見ながらすすめていたので、受験生によって面接時間がものすごく違うということはないのではないかなと思いました。ディベートと志望理由書に関する質問の時間配分も予め決めていると思われます。
・私の部屋の先生方は、志望理由書を熟読していらっしゃいました。ここにこう書いてあるけどもう少し詳しく説明して、と質問されました。
そして先生方はディベート部分は終始ニコニコしておられました


「 」や・で始まる文が面接官による発言で→の後が私の解答です。
面接について気がついた内容をいくつか。




●「震災時などに物資の価格が上がることがあるけれど、価格の是正はすべきですか?」
→ある程度はすべきです。

・被災地とそれ以外の地域で差が出ることがあるがそれはどうしますか?
→被災地に必要最低量が行くように量の規制もする必要があります。

・価格と量の規制をすべきということですね? 契約の自由は損なわれませんか?
→食料品などの消耗品とその他で分けたらいいと思います。物にもよりますが、たとえば一つずつは規制された価格で行き渡るようにして、二つ目以降が欲しい場合は値段の制約無く売買して構わないことにしたらいいと思います。

・なるほど。

●「通常時の、たとえば消費税増税に伴う便乗値上げはどうですか?」
→増税に伴う人件費や原料の高騰の分も上乗せしているかもしれず、便乗値上げなのかどうかの見極めが難しいでしょう。

・つまり、見分けられないからであって便乗値上げ自体は規制すべきということですか?
→たとえば同業他社との競争で低価格を続けていたが、会社の資本や体力を削ってしまい、値上げしたいと考えていたときに、消費税増税があり、便乗値上げをすることもありうるため、通常時には便乗値上げの規制はするべきではないと思います。

・震災時のケースに戻りますが、どの程度価格は規制すべきなのでしょうか?
→震災などの災害が起こる前の価格を参考に決めたらいいと思いますが、その後の原料価格の高騰や経済状況の変動の影響もあるため、そのまま当てはめるのではなく、あくまで参考に止めるべきだと思います。3から5倍の値段になるようであれば規制すべきでしょう。

●「××学科から法科大学院というのは大転換ですね、なぜですか?」

・「どういう弁護士になりたいのか詳しく教えてください」

・普段から法律については学んでいるのですか?
→本を読んだりニュースをみたりしています…

・どんな本ですか?

・「英語力には自信ありますか?」

以上です。