公務員試験受験者向け  発売! 

『2013年度版論文試験頻出テーマのまとめ方』

吉岡友治 著  実務教育出版 
定価 1,470円(税込み) 
 
  2013論文試験頻出テーマのまとめ方

2013年度版です!

 今年も『公務員論文試験 頻出テーマのまとめ方』最新版が発売されました。今年で何と12年目。この本を最初に作ったときには、半年ほど図書館に籠もっていました。それから少しずつ改訂を続け、それでも最初の雰囲気を残している。考えてみれば「幸せな本」と言えるでしょう。今までの読者の皆様、本当にありがとうございました。

 本書では、公務員試験対策ということで、あえて内容を「公平」とか「偏りなく」などと限定したりせず、さまざまな注目すべき試みやアイディアを意欲的に紹介してきました。反面で、それらが妥当である根拠も示してきました。その結果もあったのか、本書で述べたことのかなりの部分は現実になってきました。つまり、本書はちょっと先の未来を考えるガイドブックとしての役割を果たしてきた、と思います。

 今年の特集は、もちろん「東日本大震災」。3.11の地震で東北地方太平洋側の地域は大きな被害を受けました。筆者も東北地方の出身ですので、友人・知人・親戚も多く、去年の震災、および、その後の福島県を中心とする放射能騒ぎは本当にショックでした。。

 おそらく、この震災は大正と昭和を分けた「関東大震災」と同等以上のインパクトを日本に与えるでしょう。今回は、3.11から少し時間がたって分かってきた事実を取り入れ、なるべく客観的に被害の実態と、それが示す社会的な課題を描こうとしました。

 震災はマスメディアなどの情報が抱える問題も明らかにしました。大新聞でも、全体観が欠き「政府の対応が遅い」など事態を単純化して、世論をミスリードする傾向が明らかになりました。それに対して、ツイッターを初めとするSNSが、その偏りぶりを検証しようとする傾向も出てきました。しかし、逆にそういう状況から「デマ」と言われるような発言も広まっています。

 こういう混沌とした状況の中で、本書は、幅広いトピックを俯瞰する立場から、一時の風潮に惑わされることなく、現象を定義・分析し、その構造を見極めようとしました。それに基づいて、注目すべき予測や提案も紹介しています。

 その意味で、この本は、たんに、目前の公務員論文試験を突破するマニュアル本ではありません。むしろ、これから公共の利益のために働いていく知的な基礎を作ることを目的としています。この姿勢が一貫しているからこそ、日本社会を公共の立場から支えていこうとする大勢の受験生の支持を受けてきたものと思われます。

 ある読者は「小手先の合格論文記述だけでなく、内容のある書籍を使って勉強することは、…合格した後の公務員の仕事でも幅広い教養として役立つ」コメントしてくれました。これは、本書を作り、毎年改訂する我々にたいする最高の励ましです。今年も、公務員試験受験者、小論文を書く人々、あるいは現代社会を根本から考えてみたい人々に役立つリソースであってほしいと願っています。


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