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●芸術・体育・特殊技能ってなに?

これらは、美術・デザイン・音楽・スポーツなど、実践テクニックを重視するのが特徴と言えます。 これらの道に進むためには、絵が描ける、ピアノが弾ける、運動能力が非常に高いなど、 具体的な技術や能力をアピールする必要があります。ただ「好き」だけでは、説得力に欠けます。 そこが、他の学部との大きな違いです。

各大学では、高度な実技指導を中心としたカリキュラムが準備されています。 もちろん、芸術論や技術論などの専門知識だけでなく、 幅広い教養科目も自分の専門に厚みを与えるためには重要ですから、しっかり学ぶべきでしょう。 また、芸術やスポーツは国境を越えて交流する機会も増えているので、語学の力も備えておくとよいでしょう。 十分な教養と知識の上に、特別な技術を併せ持つ人を育てるというイメージです。

芸術
造形美術(日本画・洋画・彫刻)・デザイン・工芸・声楽・器楽・学理など
体育
人間科学・スポーツ科学・武道学・その他学科

● 進路はどうなる?

かなり幅広い道が考えられます。一般的にイメージされるのは華やかに活躍する造形作家、 音楽家、プロスポーツ選手などのいわゆるアーティストですが、それはほんの一部であるのが現実です。

しかし、他の人にない特別な能力・技術を応用し、新しい仕事を生み出しているのも事実です。 高度情報化社会では、特に芸術特有の表現技術は、有効なコミュニケーション技術として 出版、広告、映像、工業デザイン、ファッション、建築など幅広い産業の分野に応用され、重視されています。 人間の文化や美に関係するこれらの分野は、商品に新たに付加価値を与えたり、 道具を使いやすくしたり、生活に喜びを与えたりと、活躍の場は広いでしょう。 コンピュータを駆使した新しい表現を行うのもこの分野の人の特徴です。

今日、スポーツも世界を舞台にした大きな産業です。 身体の運動機能をよく知っている人材は、スポーツチームの医療師やインストラクター、 スポーツジャーナリストなどが進路として考えられます。もちろん美術や音楽、スポーツの指導者の道もあります。

芸術・体育・特殊技能 = 商品・サービスに新たな付加価値をつける

各種デザイナー・インストラクター

また、大学の運動会に所属して一つのスポーツをやり続けることは現在でも就職に有利とされています。 「体育会系」と揶揄されるように、いくぶん閉鎖的で緊密な上下関係の中に身を置いていることが役にたつのです。 運動部内外でのコネクションが有利に働くこともあるでしょうし、 規律を守れる人間として企業から高く評価される場合も多いでしょう。

● どんな人に向いている?

まず、それが好きで得意であることが、これらの学部に入学するための条件でしょう。 物をつくり表現する喜び、カラダを上手くコントロールし競い合う喜びを経験的に知っていることが必要でしょう。

これらには、飽きずにコツコツ努力し探求する面と、直感的に物事の本質を把握するような両面の性質が必要です。 自分が個性的だと思っているだけでは、勘違いになりかねません。 それが得意であるためには、幼い頃から特徴が表れていたり、特に人から勧められたり教わらないのに、 夢中になってどんどん実践しているという主体的な態度が不可欠だからです。

また、特にスポーツの分野では高校までの部活と大学以降の部活のギャップに驚くことがあるかもしれません。 中学・高校ではつらく厳しい練習をさせられていると感じる生徒が多いのに対し、 大学以降の運動部は自主的に技術向上の工夫をする雰囲気作りに全員が参加するという感じです。 そうした意味でも自主性・主体性が鍵になるでしょう。

芸術・体育・特殊技能 = 探究心と主体性が鍵