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● 生活・福祉ってなに?

ここでは、人間の生活環境を維持し、向上させるための考え方や方法を学びます。

毎日の生活を健康的に維持することは、あらゆる人の活動の基本です。 衣食住の質をよりよく保つことは家庭だけでなく、 結果的に社会環境にも影響を及ぼします。 生活についての学問は、身近な問題から始まり、マクロな政策立案にまで関係しています。

もう一方の福祉学は、人々の支援について学びます。 人間の誕生から老年期まで、一生の間には他の人の助けを必要とする時期があります。 乳幼児の時期、あるいは病気や怪我で動けないとき、 身体の機能の衰える老年期などではサポートが必要になります。 また、様々な困難を抱えて生きづらくなっている人に対する配慮についても学びます。

生活分野の仕事は一般的には女性の役割として捉えられがちで、 女子学生の割合が多いのが特徴です。 しかし、ジェンダーの視点から、男女の社会的役割を新しく捉え直して、 これらの仕事も社会全体で解決すべきだという主張もあり、 男性の志願者も徐々に増えてきています。

生活・福祉
生活科学・生活環境学・家政学・栄養学・福祉学など

● 進路はどうなる?

生活系学部で一定の科目を履修すると、 学校や病院、あるいは企業などの栄養指導にあたる栄養士の資格が取れます。 さらに管理栄養士・保育士などの資格とも対応しています。 保育施設の保母の仕事は、子どもの世話をすることが、 結果的に働く女性の支援にもなっています。

生活・福祉 = 他者を支援する資格と結びつく

栄養士・保育士など

また、社会の高齢化にともない、 社会福祉士・介護福祉士などの資格と関連している福祉分野は注目されていると言えます。 公立、私立の福祉施設でのカウンセラーや介護士として、 生活の困難な人のサポートにあたります。 人間に寄り添う仕事は気遣いが多く厳しさを伴いますが、 労力に比較して給料は高くないのが実状です。

生活技術の知識と技能は、 ともすると繰り返しのルーティンワークとして過小評価されがちです。 しかし、さまざまな工夫とアイデアを加えることで、 毎日の暮らしを便利にし、新鮮な発見を与えることもできます。 つまり、家庭の家事も、独自の方法論を持ちその専門家となれば、職業として成り立つのです。 情報産業と結びつくことで、 料理研究家、家事評論家など新しいライフスタイルを提案する仕事に発展するかもしれません。

生活・福祉医療・看護 = 介護士・社会福祉士など

生活・福祉芸術・体育 = 生活コーディネーター

● どんな人に向いている?

人間に対して興味をもち、慈しみを与えることができる人です。 それは「相手に与えることで、自分が成長できると思えること」 と言い換えてもよいでしょう。

ただし、単に愛があればOKではありません。 「感情の職業」と言われる通り、ここまでが仕事と割り切ることが難しく、 人との適度な距離感を見失う危険もあります。 状況を冷静に観察し、判断できる理性も重要になってきます。

また自分より弱い人、身体の不自由な人と接するには、 自身の健康と体力も必要です。 自分自身が生活者としてきちんとできることが必要条件かもしれません。 自分を律するなか、人から感謝されたときは何物にも代え難い喜びがあるでしょう。 全人的な能力が問われる分野なのです。

生活・福祉 = 自分も他人もケア/マネジメントでき、喜びを得られるかが大切