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● その他の道ってなに?

ここに分類したどの学部にも合わないと思う人がいるかもしれません。 自然を相手にたくましく生きたいと思って漁師や木こりになりたいと思っている人。 伝統の技で勝負する職人などをイメージしている人。 もっと面白い生き方があるにちがいないと思っている人には、大学の学部はどれもぴったりしない。 また、自分の道を決めるには、まだ体験や見聞が少なすぎると感じる人もいるでしょう。そういう人はどうしたらいいか?

この場合、こうすればこうなれるというルートはありません。 なぜなら、大学の近代的な教育システムは産業社会と結びついているからです。 あてはまらない人がいても不自然ではありません。 人間の長い歴史から見れば、現在与えられる選択肢がすべてとは言えないのです。

しかし、大学のコース・カリキュラムの中に合うものがなくても、 大学のサークルやクラブがあなたの関心とぴったりする場合もあります。 サークルは落語や登山、冒険など多種多様。 つまり、大学は、学問だけでなく人や情報も集まっている場所なのです。 その人間関係の力は、社会に出てからも強い味方になります。

大学で幅広い教養を身につけると同時に、人脈を築くことは、 どんな道に進んでも必ずあなたのためになるのです。 ですから、今イメージはあっても具体的な方法がないなら、 まず興味の持てそうな学部にとりあえず入ることをお勧めします。

その他の道 = 幅広い教養と人脈が後々役立つ

まずは興味の持てる大学・学部へ

● 進路はどうなる?

何になれるか? これは「自分の道」を切り開いて社会化されたときに決まります。 要するに、どんなことでもあなた次第で仕事になるのです。

今、日本は成熟した社会を迎えています。生存のためだけでない、 情報が価値を持つ社会です。 たとえば、昔ながらの身体技法や民間伝承の技や知恵にたいする見直しもされています。 ただ、そのままではなく、伝統を新しい文脈でとらえて、現代の生活に合わせる必要があります。

もちろん、こういう仕事はまだメインストリームではないので、 労働条件が不安定で、賃金も一定ではありません。 その道の名人や師匠の元に弟子入りして、その人からしか伝わらないことも多い。 既存のシステムに頼るだけでなく、自主的に学ぶ道を見い出していかなければなりません。 個人が発信できるインターネットは、こういった仕事の情報を得るのにも役立ちます。

まだ体験や見聞が少なすぎると思う人は、積極的に広げるべきでしょう。 海外では、青年期に旅を奨励します。若者が経験や試練を経て成長するのを見守る社会なのです。 たとえば、世界へ放浪旅行に出かけたり、変わった体験に自ら飛び込む。 しかし、それを社会に認めさせるには時間が必要になります。

自分のやりたいことを実現するために、支援者や資金を集める。 あるいは、特異な経験や冒険を本に書いて作家となる。 それには、信念と行動力、プラス情報力が必要になってきます。 その意味で、社会と関係する力、人脈は無視できないのです。 それを知った上で行動するべきでしょう。

その他の道 = 仕事と直結する指導・教育機関が準備されていない

自主的に学ぶ姿勢が大事

● どんな人に向いている?

独自の経験と発想から、自分の仕事を作れる人です。 「我が道を行く」には、自分の道を切り開く心身のタフさと情報力が必要です。

その他の道で一人前になるには、時間がかかります。 自分の個性を確立するには、つらい修行や訓練もあるかもしれません。 健康と忍耐力も必要です。しかし、その仕事のために生きていると思えれば、 仕事に献身することもできます。即席にすぐ一人前になるのはむずかしいけれど、 その一方で喜びも大きいでしょう。

その他の道 = 自分なりの目標を持って、実現のために努力を惜しまない人向き