vocabow小論術 AO入試対策 AOgym

●ご挨拶

 大学における推薦入試とくにAO入試は年々量的に拡大し、将来は現行の科目試験の方法を超えて、全入試の半分以上に達するとまで言われています。しかしながら、これまでは、指導法がきちんと確立していないことで、対策は千差万別でした。しかも、AO入試の性質上、生徒一人一人の資質に合わせて指導する必要があります。

 このような書類作成の手間は意外に大きく、多数の生徒をケアしなければならない先生方には、多大な負担になっています。そうかといって、複数の先生が連係して分担しようにも、専門の異なる間の組織化という体制作りは困難です。方法も統一されていないので、先生のコメントがそれぞれ異なったり矛盾したりするという事態も頻発しています。結果として、高校現場ではAO入試に十分な対策ができないという傾向があったのも当然といえましょう。

 このような状態を打開するには、AO入試・推薦入試で必要となる志望理由書・自己評価書の作成を標準化して、完成までの道筋を可視化しなければなりません。このたび、「ボカボ小論術」が提供するシステム「AOgym」は、志望理由書・自己評価書をステップ・バイ・ステップ式に完成させる方法として開発されました。

 このシステムはまず書類の要素を探求することから始めて、それらを並べて明快な文章として完成させるまでを支援いたします。このような方法は、書類作成への生徒の不安をなくし、目的意識を引き出すだけでなく、生徒の自主性・モチベーションを引き出します。その意味で、面接対策としても大きな効果があるでしょう。もちろん、高校現場の負担を軽減する効果も期待できるでしょう。

 志望理由書・自己評価書は、ただ生徒の熱い気持ちをぶつければいいのではありません。一つ一つ自分の適性や興味を振り返って言語化するとともに、それを読む側に説得的なメッセージとして伝える必要があります。そのためには、守るべき書き方・考え方のポイントがあります。それらをクリアしつつ、効率的に書類を完成させる方法が現在求められているのだと思います。

 競争社会の進展とともに、個人には発想力や情報力、発信力などが求められるようになりました。その意味で、書く能力・考える力は年々重視されています。様々な角度から課題をこなすプロセスを体験することで、文章を書き慣れない生徒でも、文章の書き方を覚え、考え方を整理していく方法として、AO入試・推薦入試をしようという生徒さん、およびそのご家庭、あるいは学校でのご利用をお勧めします。

vocabow小論術 校長  吉岡友治


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