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合格者の声

●慶応義塾大学 SFC 合格  M・A さん

 身も蓋もない言い方ですが「受験勉強ではとうてい敵わないが、AO入試ならいけるかもしれない」それがAO入試を選んだ理由です。私は実際に中学に入ってからは塾に通っていませんし、受験勉強そのものにも全く手を着けていません。

 私は、中学受験の際に塾などに通って夜遅くまで勉強していましたが、大体いつも真ん中くらいのクラスにおり、あまり受験勉強は好きではありませんでした。受験の際にもうまくいかず第一志望ではない私立の中高一貫の中学校に入り、はじめ意気消沈していました。しかしその中学の校風がよく、友達や先生に恵まれ、そのころから始めた映像制作活動も楽しくなり、学校外でもジュニア部門優秀賞にはじまり、一般の人も出せるモバイル映像のコンテストで大賞、ほかにもグランプリなどいくつか賞を貰いました。

 高校に入ってからは、映像制作をしていくうえで英語の必要性を感じ、日本の大手英会話学校に半年通ってから、高校2年生の8月から3年生の6月まで、米国の私立高校に交換留学をしました。単位互換もできたので、帰国後は3年に復学、あらかじめ目星を付けてあったAO入試受験先にねらいを定め、受験した、という感じです。

 私はA方式(学習以外の活動実績が必要)で受験したのですが、この方式の場合、どんな成果でも形にすることが大事だと思います。中学・高校の受賞歴などは目に見える功績なのでアピールの際の強い味方になります。それから、留学、ボランティア活動などの活動は、英検、TOEFLの結果、ボランティア活動でしたら○○会議でイニシアチブをとって発表した、など形になったものを書けると強いです。たとえば、私はコンクール等の参加歴の欄には受賞歴、資格等のところには高校留学後のTOEFLの点数(CBT240でした)、英検準1級、初級システムアドミニストレータなどを書きました。

 もう一つ大事なことは、「今までこんな活動をしてきた、だからSFCではこんな活動をしたい、そして将来にこんな形でつなげていきたい」というように一貫性を持つことです。私の場合だと「今まで映像・IT系の活動をしてきた。SFCでは今まで培ってきた知識も活かし、さらに学際的に自分の可能性を広げ、将来は人に夢を与えられるような仕事に就きたい」と書きました。

 最後に大事なことは、早い段階から準備を始めることです。そうすると、志望理由書や資料を作成する際にも書くべき内容が明確なので、書きやすいと思います。

 大学入学後は、エンタテイメント系の授業を履修したり、ドイツ語を履修したり、研究室に入ったりと楽しめています。さらに映像の基礎を学ぶため北米に1年間留学し、脚本執筆、映画製作、映画理論の学習を行い、忙しいながらも充実した時を過ごしました。このように、SFCには色々なことが自由にできる環境があると思います。



●慶慶応義塾大学SFC 合格  M・D さん  AO体験記

書類作成に取り組む前に

 私がSFCのAOを受けようと考え始めたのは、高1の夏休みだ。SFCのオープンキャンパスに参加してAO入試の存在を知り、それからは、自分の行っている活動の記録をしっかりとっておくよう心がけたり、高2の夏休みには募集要項を取寄せて、来年自分がどのような質問項目に対して答える事になるのか把握するようにしたりした。

 書類作成に本格的に取り組む前からやっておくべきこととして、重要な事が2つある。

 一つは、自分の興味分野に関する本を沢山読む事である。読書は、自分の問題意識を深めるうえで相当に役立つ。新聞や社会事象を扱った雑誌を読む習慣もつけた方がよい。

 二つ目は、SFCマニアになること。SFCのAOではSFCへの自分の適性が、かなり重要なアピールポイントとなってくる。自分の構想を実現する上で、なぜ他大学や同塾他学部ではダメで、なぜSFCでなくてはならないのか理由をはっきりと示さなければならない。逆に、自分がSFCに入ったらどんな貢献が出来るかも書けたらなおさらいい。SFCのカリキュラム、どんな先生がどんな研究をしていてどんな授業をしているのか、学生たちはどのように勉強や研究を行っているのかなど、SFCに関することならなんでも知っておいて損はない。SFCを知るために一番良い方法は、SFC生の友達を持つこと。私も、SFC生の友達が何人かいてよく話を聞いた。パンフレットやオープンキャンパスなどでは知ることの出来ない、現役生こそが実感しているSFCの魅力や時には裏話も聞ける。それに、他大学の学生に比べてモチベーションが高く、生き生きとした大学生活を送っている彼らといると、自分もSFCにますます行きたくなってしまうものだ。SFC開設に至るまでの経緯が書かれた本や、SFCの先生が執筆されている本を読む事も重要だ。あとは、オープンキャンパスや公開講座などには積極的に参加する事。私も、合計4回のオープンキャンパスと8回の公開講座や模擬授業に参加した。遠隔地に住んでいて直接足を運ぶことが難しい人は、ネット上でのオープンキャンパスや講義(SFC-GC)に参加してみるといいと思う。

書類作成

 私が書類作成に本格的に取り組み始めたのは、3年になる前の春からだ。書類作成にかかる時間は人それぞれだが、早くから始めておいて損はないだろう。

 書類作成は、今までの自分、現在の自分を見つめ、自分が大学でそして将来やりたいことを追究していく作業である。とにかく悩む。真剣に取り組めば取り組むほど苦しい作業だ。最初はとにかく書いてみる。そして、何度も書き直していく。私も何度も何度も書き直した。6月頃だったと思うが、考えすぎて自分のやりたいことが何なのかわからなくなってしまったときもあった。もう永遠に書類を完成させられないのでは、という不安にも駆られた。こういう風に煮詰まってしまった時は、親や信頼できる先生など誰でも良いから話を聞いてもらうのがいい。私もこの時は親に自分の考えを聞いてもらって、色々とアドバイスをしてもらった。もしくは、一旦書類作成から離れてみる。しばらくしてからまた書き始めると、案外すっきりと考えがまとまったりもする。

 あと、伝えたい事ははっきりしているのに上手い文章が思いつかない時。こういう時も、気分転換が物を言う。私は夜、犬を連れて散歩に行くと、その後驚くほど良い言い回しがひらめくことがしばしばだった。

 そして一通り書き終えたら、色んな人に書類を読んでもらってアドバイスをもらう。書類は最終的にはAO職員の方や教員の方に読んでもらえなければしょうがないのだから、事前に他人の目に触れさせておく必要がある。私は、学校の先生や塾の小論の先生、AOを経験したSFC生などに読んでもらった。自分は頑張って書いたつもりでも、結構色んな事を言われる。書類自体が自分のアイデンティティの塊みたいなものだから、それをこてんぱんに言われるとかなりへこむ。それでも、めげずに書き直す。あの時は締め切りも迫り、がむしゃらだったから平気だったのかもしればないが、今思うとよく絶えたなと我ながらに思ってしまう。そして、人に読んでもらってアドバイスをもらい、書き直していく上で気をつけなくてはいけないことがある。自分の主張の核となる部分は曲げない事。自分が納得していない他人の考えは書かない事。よかれと思ってアドバイスをしてくれる人の言う事だからそれを鵜呑みにしてしまい、この二つの原則を自分でも知らず知らずのうちに破ってしまう事がある。だから、常に自分が納得して書いているか確認することが必要だ。

 書類作成について色々と書いてきたが、一番重要なのは、SFCに行きたいという気持と夢を実現させたいという気持を強く持ち続けること。そうすれば、必ず道は開けてくる。

面接

 一次試験に合格してから二次試験までは結構時間がない。面接対策に、あれもこれもと手を出してしまいたくなるが、どれも中途半端にならないよう手を広げすぎないのがコツである。特に、面接始め10分間のプレゼンテーションをしようと思っている人は時間を上手く使って準備をしなければならない。私がこの期間に重視したのは、自分の提出した書類をもう一度読み込む事と自分の興味分野に関する知識を補う事だ。書類の読み込みをする際は、面接官が突っ込んできそうなところに目星をつけ、想定問答をする。自分で書いた事に関しては何を突っ込まれても自信を持って答えられるようにする。SFCのAOの面接は、自分の提出した書類に関する質問がほとんどということが多いから、この作業が最も効果的な面接対策と言えるだろう。知識の補給もその答えを裏付けできるような形で行うと無駄がない。

 しかし、自分がいくら万全な対策が出来たと思っても、SFCの先生は憎いほど痛いところを必ずついてくる。私も、書類作成の段階から悩んでいた一番聞かれたくないところを突っ込まれた。面接中にさすがSFCの先生!と感心してしまったほどだ。でも、ここで負けたら落ちると思い、必死に答えた。でも正直、面接官の先生方が期待していた回答を私ができたのかは、今でも自信がない。そこで思ったのは、先生方が期待している答えなんてなかったんじゃないかということ。多分、先生方が面接で知りたいのは、受験生が自分のアイデンティティの根幹に関わる質問にも、ひるまず答える意欲をもっているかっていうことなのだと思う。なので大切なのは、厳しい質問をされても、ひるまず、ごまかさず、素直に積極的に答えていくっていう事だと思う。私は、そのきつい質問についてまだ言い足りない感があったので、一通り面接が終わって「最後に何か言っておきたい事はありますか?」と聞かれたときにも、「先ほど指摘されたことなんですが‥」という形で補足した。逃げ出したくなるような質問からも、逃げ出さずにむしろ自分のアピールに使ってしまうくらいの勢いが功を奏したのかもしれない。だから、ここでの「負け」は正しい答えを出せないってことじゃなく、黙り込んでしまうとか、ごまかして逃げてしまう、ということだろう。

 面接であまり気張りすぎるのは良くない。質問に答えるときに自信なさ気だと自分の主張に自信がないのかと疑われてしまう。余裕を持つことだ。SFCの先生を3人も30分間独り占めできる!そう思って、面接を楽しもう。